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発売されたのは今年の6月なのでもう半年も前のタイトルになりますが、今更クリアしたのでレビューします。
※スパイクチュンソフトから販売されてる「ホットライン マイアミ Collected Edition」はHotline miami1と2が合わさったものです。
パッケージ版の場合はディスク内に収録されているのは1だけで、2のみプロダクトコードが封入されているだけなので、中古で買うのはオススメ出来ません。

良い点
・緊張感と爽快感のあるアクション
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ホットラインマイアミのアクション(戦闘)はとにかくよく死にます。
要因はプレイヤーが一撃死なことと、敵の反応が極めて早いこと

敵はプレイヤーを発見したら接近武器をもってようが銃器をもってようが、躊躇ったり驚いたりはせず1秒経たずで攻撃してきます。
そういうこともあって、こちらから殺しに行こうとしたら逆に殺されるなんて日常茶飯事

ただ操作が複雑という訳ではなく、操作自体は単純なので配置と敵の種類を見てどう対処していくかを考えながらステージを進めていく感じですね
PVだけを見ると、ヒャッハーな無双ゲーに見えるかもしれませんが、そういうわけにも行かない(´・ω・`)

↑ここまで出来るのは相当やってる人でしょうね~
一応クリアした私ですが、こんなの出来る気がしません
突っ込んだあと敵の銃弾避けるとか無理無理(ヾノ・∀・`)ムリムリ

初見プレイでは、こそこそやっていくことになりますね
さっき言った通り敵はこちらを発見次第突っ込んで来るので、それを逆手に取りチラッと姿を見せたり、銃を使い(銃声を聞きつけ突っ込んでくる)おびき寄せ、ドアのすぐ外で不意打ちで殺すとことも出来ます。
"おびき寄せ"はこのゲームだと、後半に進めば進むほどかなり重要になってくるテクニックですね。

あとはマスク選び
これは各ステージを始める際に選択する事が出来るんですが、各動物を模したマスクはそれぞれに付加効果があり、どのマスクを選ぶかで難易度が大きく変化することもあります。
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マスクは各ステージをクリアしたり、ステージ内で拾う事でどんどんとマスクが増えていきます。
難しいと感じたら思い切ってステージを再スタートし、マスクを変えてみるのも1つの選択かと

まぁ、それでも死ぬときは死ぬ(>_<)
とにかく死んで覚えての繰り返しでクリアしていくゲームなので、達成感はかなりあります。


・死んでもリスタートが快適
気を抜くと一瞬で死ぬゲームということもあり、残機制では無く何度でもチェックポイントからリスタート出来ます。
このリスタートが快適極まりないですね
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死んだ瞬間×ボタンを押せば1秒も経たずにリスタート地点からまた始まります。
このおかげで1、2共に1000回は死にましたね(^_^;)
(カルマと言う1000回死ぬと解除されるトロフィーが1、2共に取れたので、間違い無いかと)
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あれ?もう1000回も死んだの!?
と思えてくる位自然でした

死のうと思えば10秒で3回位死ねるんじゃないかなw
ただ難しいゲームってだけでなく、こういった快適なリスタートがあってこそ楽しめたゲームですね

・サイケなBGMやSE
この2点は本当に素晴らしい!
本作のBGMは全てサイケデリック系のBGMで構成されています。
何度も死ぬ難易度と言うこともあってそれなりに長い時間聴くことになりましたが、死んでBGMが止まることはまず無い+中毒性の高い曲ばかりなのでノリノリでプレイすることが出来ました

RPGだとボス戦や印象的なイベントで流れるBGMって、あとになって聞いてもプレイ時の情景が思い浮かぶってあると思うんです。(もちろんBGM自体が良い出来であることも条件ですが.....)
アクションゲームの場合(特に難易度が高い系)はプレイ自体に夢中になってしまい、BGMは後から聞いても中には、あれ?こんな曲あったっけ?
と思うようなものもありますよね?(少なくとも私はあります)

このゲームも難易度の高いアクションゲームですが、後になって振り返ってBGMを聴いてみるとどれもこれも、
あっ、これは!!
とつい体でリズムをとっちゃうような曲ばかりで、聞き覚えの無いってものは流石にありませんでした。

SEも良質で、バットで殴ったり首をへし折ったり、はたまたチェーンソーで敵の腹わた切り裂いたりする場面も度々あるんですが、音が気持ちいい( ´∀`)
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なんかホントに殴ったり切り裂いてるかのようなエグいSEばかりなんですよね(^_^;)
1もそうですが2でさらにバイオレンスな表現が増し、それにSEが加わり敵を殺す気持ちよさは保証します(何保証してるねん)


・クールな演出
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↑病院で起き上がった後に脱出するシーン
数歩歩くとめまいがして立ち止まったり、常に画面がぐわんぐわん揺れる。
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↑こちらはドラッグの多量摂取で画面が常にボヤけ、血の出方も通常時とは違っている
等、実際にプレイしないと伝わり辛いかもしれませんが、演出は良い

しかし何より素晴らしいのは、毎回敵を殲滅し終わった後ですね
難易度の高いゲームということで、ステージをクリアすると緊張の糸が切れ、また異常な達成感を感じ
よっしゃあああああああああああ
とこちらのテンションは上がるんですが、ゲーム内ではずっと鳴りっぱなしだったサイケデリックなBGMが止まり、環境音だけが残りほぼ静寂に包まれます。
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そして自分が殺した敵の死体を見ながら外に停めてある車に乗り、ステージクリア

この演出は、戦闘中は良い緊張感と爽快感を感じかつBGMにあてられややハイになってる状態から、熱が一気に冷め、プレイヤー側も一気に現実に戻された気分になります。
この文だけみるとマイナス点と感じる人も居るかもしれませんけど、この動と静を見事に使い分けた演出がとてもクール!(`・ω・´)



悪い点
・1のパズル要素
1は真のエンディングを見る為に各ステージに1つずつ落ちているパズルのピースを集める必要があります。
こういう仕掛け自体は特に珍しいものではないのですが....
ピース見にくすぎ....

分かるでしょうか?
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バスルームのトイレのすぐ横に紫色の点があると思います。
これこそがピース

各ステージにそれぞれ1つずつあります
見下ろし型のゲームで建物内になるということもあり気を付けていれば見落としは防げるハズですけど、これはあまりにも小さい.....
結局はバットエンド(?)を一回見たあとにピース集めをして真エンドを見ましたね....
自分で探すには小さくて目が疲れるので攻略サイトを頼りにしちゃいましたけどw

2ではそのようなパズルは無かったので、助かりました(´・ω・`)


・2のバランスはイマイチ
良い点で2はさらに戦闘が難しくなっていると書きました。
難しくなってるのは良いんです
ただ、理不尽さも増えたような気がして....

1は前半と後半で2人のキャラクターを操作し進めていく物語で、その内の一人であり本シリーズのキーパーソンともなるジャケットは各ステージ毎にそれぞれ固有の能力を持ったマスクをいくつかある中から選び戦闘に望む事ができました(もう1人は固定の能力ですけど)

それに対し2は何人ものキャラクターの群青劇
それぞれのキャラには既に能力があり、固定の状態
(チャプターによっては武器やキャラを任意で選べるステージもありましたが、選べない場合の方が多かったですね)

その為、このステージはこのキャラ固定のハズだし、こういうマップでこういう敵の配置でも大丈夫だろ
と開発者のイジワルな気持ちが漏れてくるような作りのステージもいくつかありました......
また敵が画面外から銃で撃ってくるようにもなってしまい、中々気が休まりませんでした(´・_・`)

1が絶妙なバランスで成り立っていただけに、2はバランスの悪さが目立ちましたね
ただキャラ毎に能力が固定ということで、物語の中のキャラクター性には一躍買ってたしクリア出来ないレベルでは無いのでこき下ろすほどの酷さって訳でもないです。


まとめ
こうやって良い点悪い点を書いておいてなんですが、本作の魅力は文章じゃ伝わらないんですよね(^_^;)
アクションの気持ちよさ、達成感、雰囲気やBGMなど実際に自分でやってみないことには本作の真の魅力は感じ取れないでしょう(`・ω・´)
ゲーム全般に言えることでしょうが、本作は特にそう感じました。

プレイするまで時間がかかってはしまいましたが、個人的にウィッチャー3と並び今年購入したゲームでも特にお気に入りの1作です(*゚▽゚*)
シビアなゲームがしたい方、良質な世界観を持つゲームをプレイしたい方には是非ともオススメですぞ!!!